フラットホワイトについて

[追記ありブログ記事]

こんにちは、ヒルパインズエスプレッソの松岡です。

本当にこのブログを更新出来ておりません、、、が、本日はエスプレッソドリンクの種類について少し記載させていただきます。

エスプレッソ、、って聞くと、「苦い」「濃い」という話がよくでますが、前回の記事でも書いた通り、それは10年前の話。

今はバリスタによって「シトラス」な酸味が感じられるエスプレッソや、ミルクと合わせるとチョコレートのフレーバーがするエスプレッソなど様々で、ただただ深煎りで苦いコーヒーというのは個人店ではあまり見かけません。

とはいえ、エスプレッソというのは決して手加減を知っているコーヒーではなく、ウィスキーでいうところのストレートというのも前回のブログで記載しました。

なので、今後はちょいちょい現在HPEで提供している、エスプレッソを使った様々な飲み方をご紹介していきたいと思います。

今日はフラットホワイト

元祖がニュージーランドなのか、オーストラリアなのか諸説あるようですが、僕はこの飲み方が好きです。もともと、ヒルパインズのラテはこのフラットホワイトの作り方をしておりました。が、今は明確にメニューを分けております。

ラテに比べてスチームのフォーム(泡)がきめ細やかで、ラテよりも薄く(フラットに)ミルクの上に鎮座します。ここまではよく店員さんの説明とかイラストで見たり聞きますよね。

じゃあ、なんでフォームを薄くフラットにしたの??という話。

ここからは個人的なHPEの中での考え方なのですが、フォームをキメ細やかにして、薄く(フラットに)浮かべてあげることで、そこに溶け込むエスプレッソのクレマの割合がラテより多くなります。つまりフォームがよりエスプレッソ感を吸収します。不思議な話ですね。

※クレマというのはエスプレッソを抽出した時に出来る泡のこと。ここに結構フレーバーが溜まっております。クレマが無いエスプレッソはもうエスプレッソでは無いです。

つまり、ラテで飲むよりも最初の一口にエスプレッソ感(つまり香りやチョコレートフレーバー)を強く感じるため、「ウヒョー、このフレーバーがたまんねーぜー!!」となるわけです。

でも、そもそもエスプレッソの味(クレマ)がただただ苦くて濃ければ、それが溶け込むだけなので、「う、ニゲー、たまんねーぜー、、。」となります。

これまた自論ですが、本来エスプレッソドリンクはエスプレッソの香りを楽しめないと面白くありません。マッキアート、コルタード、エスプレッソトニック、ラテ、コンレチェ、どれも同じです。以前の投稿にも書きましたが、エスプレッソは本来コーヒーアロマだと思ってドリンクを作っております。

どうでしょう、そんなフラットホワイトをぜひ。

川越の小さなエスプレッソドリンク専門店
ヒルパインズエスプレッソ

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〈2021年追記事項〉

どうも、追記事項です。

日々色々とアップデートする中で、クレマの中に溶け込むエスプレッソの割合が多くなるため、フラットホワイトの1口目のチョコレート感が上がるという考え方は変わらないのですが、それとは別に、フラットホワイトという飲み方が定着したことの由来の一つにカフェオレに近いもの、つまりミルクの中のコーヒー感がラテよりも強い飲み物が求められたという話を2020年初頭にオーストラリア人の自転車乗りから聞きました。

実際、自分はラテよりもフォームに多くエスプレッソのテイストを含めるために、ラテよりも少量の濃いエスプレッソでフラットホワイトを作っておりました。
それはそれで美味しかったのですが、色々な飲み物を知る中で、それはどちらかというとマジックという飲み物に近い印象を受けるようになりました。

ある日、とてもチャーミングな女性が来店し、フラットホワイトを注文されました。
エスプレッソの量を聞かれて、フォームのチョコ感を出すためにリストレットで提供している旨を伝えると、「ごちそうさま」と、少し物足りなそうな表情をされて帰っていかれました。
幸いなことに、数週間後にもう一度ご来店頂いた際、今度はショットを追加して欲しいと言われました。

そんあチャーミングな女性が来店されたのは2020年の夏頃だったと思います。
この日から少しずつ当店のフラットホワイトは変化を始めます。

エスプレッソの抽出量をラテよりも多めにし、嫌な苦味が入るか入らないかの一歩手前のポイントを探し続けて2021年。
20201年には焙煎機が入り、オリジナルブレンドのダークスターも変化していきました。
当然フラットホワイトの抽出量も変化して、2021年の秋(現在)は、焙煎もレシピも確定しております。

ラテよりもコーヒー感が強く、ミルク内の苦味も強く感じてもらえます。
よりフラットなフォームには沢山のエスプレッソの旨味が詰まり、よりビターでショッキングなミルク割りの完成です。

そんな申請フラットホワイト、是非お試しください!

という、チャーミングはレシピを変えるという追記でした。
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