エスプレッソとシングルモルトの考え方は同じ

どうも、ヒルパインズエスプレッソの松岡です。

先日、モルト好きのお客様が来られて、もれなく松岡も大好きなので盛り上がりました。そんで、エスプレッソもモルトと同じ概念だよね。ということでまとまりましたので記録しておこうと思います。

シングルモルトって結構ストレートで飲むことが多いですよね。僕もストレート派なんですが、結構モルトによってはソーダ割りにしたり、水割りにしたり、カクテルにしたりして飲むのも好きです。マンハッタンをラフロイグで作ってもらったりしました。

でもラフロイグて結構高いですよね。ストレートでも一杯900円とか1200円とか。だからそれをマンハッタンにするとか、、、、好きだとしても、常にお願いするのは僕の財布状況では難しいです。ただ、ラフロイグが390円とかだったら、他にも色々試してみたいと思いませんか?

あ、ちなみにラフロイグというのは以下のピート香が効いた強烈な香りのするアイラ諸島のシングルモルトウィスキーです。大好きです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B0

聞いた話によると、主なシングルモルト蒸留場のテイスティングではトワイスアップという飲み方でテイスティングされているようです。これはウィスキー1に対して水1の割合で飲むことで、香りなどがより詳細に分かるんだそうです。そのまんまだと度数が強いですからね。だからこの飲み方をされる方もとても多いです。

Sさんの角、とかだとガバガバソーダを入れてハイボールにしますよね。でも、ラフロイグではあまりしない。高いから?勿体無いから?

でもその飲み方が好きなら、ソーダで割って飲むのもとても美味しいと思いますし、個人的には全然ありだと思います。

なんとなくラフロイグで例えてますが、どんなお酒をベースにしたとしても、一番自分の好きな飲み方を発見したり、その時にあった飲み方をすべきだと思いますし、なんならブラックボウモア(高いお酒)をコーラで割っても良いんだと思います。冒涜だ!とか、何もかもを恐れずに言わせてもらえるならば、、、。

そして、僕的にはエスプレッソもそうなんです。

ストレートで飲まないと、、深煎りでないと、、、砂糖を入れないと、、、

とかいったルールなんてないです。エスプレッソにだってウィスキーと同じようにトワイスアップという飲み方があります。

色々な焙煎した豆で、色々なドリンクと合わせて、色々な楽しみ方がある。それがエスプレッソの面白くて、ウィスキーに近いところ。そして、ストレートエスプレッソはバリスタとエスプレッソマシーンという蒸留場を通じて、バリスタの味、というか店のドリンクの命を抽出したものです。

ラフロイグだって、蒸留場の方針で、こういう味にしようと思って、ああいう味になっているわけで、ヒルパインズエスプレッソ蒸留場だってそうなんです。だから焙煎とかにも口を出して、こうでもないああでもない言うんです。本当は自分で焙煎するのが筋なのでしょうけど、、(2021年4月より自家焙煎になりました)。

だからヒルパインズエスプレッソでは、そんなストレートエスプレッソを色々な飲み方で楽しんでもらいたいんです。水の温度や焙煎度合い、水の量、落とすスピード、グラインドの細かさと、上質なウィスキーと同等に気が遠くなるほど色々気を使って楽しく落としているエスプレッソを、身近なウィスキー価格で手頃に楽しんで欲しいと思ってこの店を作りました。個人的にですが、少量ロットで焙煎した上質な豆を使うのは前提として、自分の味、つまりエスプレッソを色々な飲み方で楽しんで貰えたら嬉しいんです。

ヒルパインズエスプレッソでは、エスプレッソの水割り、ミルク割り、トニックウォーター割り、ジントニック割り、色々あります。コーラ割、ジンジャーエール割もそのうちやりたいです。(ソーダだけは難しいのでまだ出せません、、)

でも、人によって必ず好みが違うから、「コルタードにシロップ入れて」とか、「ラテのミルク、少し熱めにして」とか、「エスプレッソをいつもの3倍の量にして落として」とか、「エスプレッソのお湯割のお湯を半分にして」とか、言ってもらいながら、一番自分にあった飲み方を見つけて欲しいなと思っています。どんな飲み方でも、自分の味がするストレートエスプレッソを落としていければと思っております。

ドリップは落としたらその後はブラックかミルクか砂糖か、お酒を少し入れるか、、。
ドリップは何気にそれで完成形だったりしませんか?
だからドリップで飲むシングルオリジンなどは農園の味だと思っています。
(誤解しないで頂きたいのですが、僕は家ではもっぱらドリップで、浅煎りのドリップを飲むのも大好きです。)

でもエスプレッソは、落とした後一旦完成し、でも、さらにその先があり、ジントニックにエスプレッソをフロートしてみたら以外に美味しかったり、ミルク割りのラテにカルーアを入れたら意外と美味しかったり。濃縮された旨味成分が含まれているからこそできることだと思います。

当店のエスプレッソの抽出量や落とし方は各ドリンクによって異なります。それもまた面白いところ。モルトのショットの味はボトルで一定ですが、エスプレッソはドリンクに対してその場でコントロールが可能なんです。

よりチョコレートフレーバーを出すために、少量しか落とさないこともあります。勿体無い?そんなことないです。

だからそんな自由なエスプレッソをフランクに楽しんで欲しいです。

例えば、リストレットのエスプレッソで作ったラテをちょうだい。とか言われてみたい。リストレットで作ったコルタードのミルクの量を半分にしてちょうだい。とか言われてみたい。お湯割がいいんだけど、エスプレッソはルンゴにしてちょうだい。とか椎名林檎に言われてみたい。ジントニックじゃなくて、ラムトニック作って、エスプレッソをリストレットで浮かべて。とか言われてみたい。

そんな自由な飲み物だから、僕はエスプレッソのことが好きなんです。

ぜひ自分の飲みたいものにワガママになって欲しいですし、要求してもらえれば、それにお答えできる範囲でお答えします!ぜひ。

今回の投稿で意味不明な単語があったりしたら是非お店で聞いてください。

今夜はラフロイグをソーダで飲もうと思います!

松岡

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です